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2012年10月

2012年10月30日 (火)

イタリア・トスカーナ アンギアーリ④教会巡り

アンギアーリ、滞在3日目。この日は、午前中 レンタカーを借りに、アレッツオへ向かった。バスに乗り 40分ほどで 到着。アレッツオの駅前に エイビスの代理店があるのを確認してから、イタリアへ出発する前に ネットで予約をいれておいた。車種は 予約どおり 日産のオートマ。ナビは 予約を入れることはできず、 その場でナビがあれば 借りられるということだったが、運よく 借りることができた。

アレッツオの代理店の人は、とても親切で 簡単に 車の説明、ガソリンの入れ方、ナビの設定、そして、車が出しやすいように 向きまでかえてくれた。

そして、出発。左ハンドル 右走行は、生まれて初めて。しかも、イタリアでは 交差点には信号はなく、ほぼロータリーだった。

道を曲がる度に 「右、右」と 口に出して 言い聞かせ、ロータリーでは、四方から出てくる車に 目を白黒させながら、流れに乗って入り、それから、行き先の表示を 必死になって確認し、出る…という緊張感ただようものであった。冷や汗をかき、のどは からから。

バスで来た道を 無事 走ってきたが、アグリに着いて、どっと疲れ、昼寝をする。

そして、午後から アンギアーリの郊外にある教会を ドライブがてら 回ることにした。

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まずは、たばこ農家の隣にある 教会へ。

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入り口の上に 飾られた モザイク画が印象に残る。新しいもののようだ。

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中に入ると、形のいいベンチに 目がとまる。うん、イイナァ。

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そして、祭壇の方へ進み、振り返った その時、あっと思った。

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見えるだろうか? 扉の向こうに あるものを…。

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           そして、静かな気持ちで、教会を 後にする。

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            さて、今度は どこへ行こう?

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右走行にも慣れてきて、回りの風景を楽しむ余裕がでてきた。

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次に向かったのは、旧市街から ほど近い教会。上部の窓の対比が きれいだ。

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見るからに、古さを物語っている。残念ながら、中に入ることはできなかった。

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そして、この日 最後に訪れた教会は、街から離れた草原の中に、ぽつんとあった。今は、教会としての役目を終え、廃墟となっていた。

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どれくらいの時が たっているのだろう。

いつから 取り残されてしまったのだろう。

悠久のときを感じながら、静かにたたずむ教会を ゆっくり 眺めた。威厳に満ちた風格さえ感じる。

風の気持ちよい夕暮れ。空をあおぎ、そして しみじみと思った。‘今 自分は イタリアにいる’

明日は、アンギアーリに別れを告げて、次の目的地へ 出発だ。

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2012年10月28日 (日)

イタリア・トスカーナ州 アンギアーリ③たばこ農家

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アンギアーリの周辺を走っていると、たばこ畑があるのことに気がつきます。アグリを営む前は、たばこ農家であったアグリのお父さんが、ちょうど たばこの葉の収穫期だから、ということでたばこ農家を 案内してくれました。

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ご覧の通り。納屋には ぎっしりと たばこの葉が積まれ、それを 一枚一枚 手作業で 吊るしています。

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たばこといっても、これは 葉巻になるんですって。

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そして、束ねた葉を 煙で いぶしていきます。

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こうして いぶされ からからになった葉は、

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露にあてることで しんなり 柔らかくなるんだそうです。葉巻にする作業は、冬に行われます。

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数日後、たばこの葉を山盛りに積んだリヤカーをひいて走るトラクターとすれ違いました。

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そして、アンギアーリを走ると、窓から もくもくと煙を出す家を そこここにとみかけました。知らなければ、みのがしてしまうものがある…たばこ農家を 見学できたことで、アンギアーリの周辺を走ると ひとの暮らしが重なって風景がみえるようになりました。

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それは、アグリのお父さんのご好意と、今回 アグリのことや料理教室のお世話をしてくださったOSANAI UTAKOさんの通訳のおかげです。

イタリア在住14年というOSANAI UTAKOさんのブログでは、食をテーマにイタリアを語っています。また、このたばこ農家のことを もっと詳しく紹介していますので、どうぞ ご覧ください。

http://italia.blog18.fc2.com/blog-entry-1183.html

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ところで、この納屋、なんとも いい味をかもしだしていますね。

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たばこ農家のお隣には、ロマネスクの教会があったのですが、これが また とても雰囲気のいい教会で、このアーチを通り抜けると、あるんですが。また、次回 紹介させていただきます。

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2012年10月23日 (火)

イタリア・トスカーナ州 ②アグリツーリズモに泊まって

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アンギアーリでの滞在中は、アグリツーリズモ(ファームステイ)にお世話になりました。主に オリーブオイルを生産している農家のお宅です。前回 紹介したアンギアーリの旧市街から ゆっくり歩いておよそ10分ほどの好立地にありました。

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今回は、キッチン付きのアパートメントを予約しました。調理道具から調味料まで 一通りそろっています。

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もう一部屋は、寝室になっていて、広々とした部屋にシングルのベッドが4つ。ゆったりと寝ることができ、快適でした。この他に、洗面、トイレ、シャワールームがあります。

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         窓からの眺めは 抜群でした。

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アンギアーリでは、教会の鐘の音が 30分おきに 時を知らせてくれます。この風景を眺めながら、優しく響く鐘の音に 耳を傾けるのが 至福のひとときでした。

そして、もう ひとつのお楽しみは…お食事。

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ここのアグリでは、畑の野菜を 自由に摘んで 使えるようになっていました。

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そして、旧市街へ向かって歩いていく途中に スーパーがあります。

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さすが イタリア、生パスタも 豊富にそろっています。

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私達が 利用したのは、このお惣菜コーナーです。すべて、量り売りになっています。野菜や魚の酢漬け、オイル漬けや ペーストなど、種類も豊富にそろえてありました。

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           こちらは、ハムやサラミのコーナー。

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生ハムも ずらりとぶら下がっています。

今回の旅行に向けて、少しばかり覚えたイタリア語で 買い物に挑みました。‘こどものはじめてのおつかい’のように ドキドキしながら、全神経を買うことに集中している私。

ところが、ここの店員さんが とてもにこやかな人で、ゆっくりと 単語で 何度も語りかけてくれるので、カタコトのイタリア語でも、言葉のキャッチボールができ、楽しいお買い物になりました。 

かたまりのハムを注文したときのこと。テキストでは、何百グラムという言い方しか出ていませんでしたが、そんなには いりません。そこで、ふたつのハムをさして、‘ウンポ’(un po 少し)と 言ってみました。

すると、その店員さんは、ニコリと笑って、ふたつのハムをさしながら、‘ポコ ポコ(poco poco)と 言い回しを教えてくれたのです。そして、ハムを2枚ずつ スライスして、‘ベーネ?(bene)オッケー?’と聞いてくれました。私達は、このポコ ポコというフレーズが 気に入り、その後 何度も 使ってしまいました。

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お惣菜を使ってのインスタントな食事でしたが、窓辺の風景を楽しみながら ゆったりと食事を楽しむことができました。暮らすように旅をするのも、いいものです。

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そして、これは、ハムをつつんでいた包装紙。四季を現した美しい絵と、店員さんの優しい心遣いが 重なって、心に残る包装紙になりそうです。  

グラッツィエ(grazie) ありがとう。

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2012年10月20日 (土)

イタリア・トスカーナ州 アンギアーリ① 路地を歩く

この写真のように イタリアでは 小高い山に 城壁で囲まれた要塞のような集落が築かれているのを よく見かけます。イタリア共和国になるおよそ150年前までは、小国が点在し、戦国の世であった背景が ここに 偲ばれます。この中世の面影残る地区は、 歴史地区(旧市街)と呼ばれ、今でも 人々の暮らしが営まれていることが、とても魅力的です。

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こんな街を歩いてみたいという想いが、イタリアへの旅を決め、下調べをしているときに、心ひかれたのが このアンギアーリという小さな町でした。

こうして、私達の~トスカーナ州 小さな町を巡る旅~は、イタリアで ‘美しい村’にも選ばれている アンギアーリから始まりました。

アンギアーリの町は ふたつの城壁に囲まれていています。さあ、ふたつの門をくぐって、街歩きを始めましょう。

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まず、目にはいってくるのは、石やレンガで積み上げられた家々。その時々に あるもので補修をしてきた形跡がみられ、 歴史と趣を感じます。

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  そして、小高い山に作られた街は、坂道と 階段が多いです。
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ほら、こちらでも。 おばあちゃんも てすりにつかまりながら、元気にお散歩。

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この街を歩いていて 楽しいのは、路地が 迷路のように入り組んでいること。この先 どんな風景に出会うのか、わくわくしながら 歩きました。しかも、小さな街なので、地図をもたなくても、気ままに 安心して歩けるところが またいいです。

     さあて、今度は どっちの道へ行こうかしら…

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               こんな細い路地に でました

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                う~ん、この窓 かわいいなぁ…

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      こちらの窓は シックな感じ。窓枠が いいですね。

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                   この素朴さ…



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看板のある風景も なかなかのもの。初めて歩く街は、見るものすべてが 目新しく、なかなか 前に進みません。

おやっ、階段を上がっていく先に 何かがみえますね。

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渡り廊下のようです。ほらっ、こちらにも。おもしろいですね。ちょっと 渡ってみたい気分。

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        あらっ、また ありましたっ。

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おやっ。これは 渡り廊下とは ちょっと様子が 違いますね。 一体 なんでしょう?

後日、聞いたところによると、門の名残だそうです。中世の頃、アンギアーリには、敵の侵入を防ぐために 5つの門があったそうです。人々の命を守るための門が こうして長い時を経て ここにあるということは、この門が アンギアーリの人々の誇りであるように思われます。 この話を聞けて、アンギアーリの街が いっそう好きになりました。
(協力:onasai utako )

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さて、今度は たくさんのアーチです。ここを 通り抜け、

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階段を登ってたどり着いたのは、街の時計台。

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              いい眺めです

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上からみると、いろいろな形の煙突があることに 気づきました。

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坂を下っていくと、水色のリボンを ドアにかけたお宅がありました。男の子が生まれたんですね。おめでとうございます。ちなみに、女の子だと、ピンクのリボンです。

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そして、教会の前にやってきました。11世紀頃のものだそうです。ちょっと、中にはいってみましょう。

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しばらくすると、外から こども達のはなし声が聞こえてきます。イタリア語で ‘おしゃべりする’を ‘キアッキエレ’(chiacchiere)と言うのですが、まさに‘キャキャ’と楽しそう。

突然、外国人が出てきたら、驚かしてしまうのでは と思い、待ちました。

しかし、おしゃべりは 一向に終わらない。… … … 

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     もう いいですか?…そーっと、外に出る

Photo_33子ども達は 変わらず おしゃべりを続けていました。…ほっとする私。ちょっと 考えすぎだったかしら?

         今度は 坂を下っていきます。

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最後に みかけたのは、お花がいっぱいの家。庭がなくても、花を愛でる気持ちを こんな風に表現できるんですね。

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締めくくりに またふたつの門をくぐり、迷路のような街歩きは おしまいです。

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2012年10月12日 (金)

秋の風

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数年前に植えたツリバナ・・・なかなか 実が付かず 植えた場所が合わなかったのかと、気をもんでいたのですが、今年 ようやく  たくさんの実をつけてくれました。まだ 残暑厳しい9月の半ばの頃だったと思います。

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しかし、早いもので、もう 10月の半ば。

ここ しばらく 異文化に触れる旅に出ていました。

帰ってくると、心地よい秋の風が 夕方になると ひやりと冷たくなり、ストーブの季節になっいることに 気づき、旅の余韻にふける間もなく、冬支度の準備で 慌しくいつもの暮らしに戻っていきました。



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遠い国の思い出は、ここ数日、夢から醒めたような ぼんやりとしたものでした。

今日いらしたお客様をお迎えするために、家の掃除と 庭の手入れ、時差ボケで 体は重いのに 心は 何もなかったように 淡々としていることが 自分のことながら 不思議でした。

そして 午後、 留守の間に届いた球根を植えるため、外に出ました。秋空の下、木々は色づき始め、秋の最後を飾る花々に目をやり、きっと色づいているであろう山々に 想いをはせながら、シャベルを握り 土を掘り起こしていると、 あのおとぎの国のような光景が ふつふつとよみがえり、にんまりしている私がいます。

毎日、たくさん 美しいものをみて、消化しきれい・・・と思っていましたが、どうやら 心の整理が できたようです。

これから、すこしづつ、旅の思い出をつづっていきたいと思います。
テーマは、~イタリア・トスカーナのちいさな村をめぐって~です。

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