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2012年11月

2012年11月29日 (木)

イタリア トスカーナ州 ソラーノとエトルリア古墳

オルチャに滞在中、一日 ガイドをお願いしました。モンテプルチャーノにお住いの いのうえ ともこさん&マッシモさんご夫妻です。

今回は、オルチャ渓谷を南下し、首都ローマがあるラツィオ州にほど近い 3つの街を案内していただきました。

マッシモさんの優しい運転で オルチャの景色を ゆっくり眺めながら、まずは ソラーノへ。

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山間に まるで壁のように 街並みが立ちはだかるソラーノ。

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ソラーノは、貴族オルシーニ家の防護壁の役割を担っていたそうです。
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だとしたら、住民は いつも緊張感を抱いて、暮らしていたのでしょうか?街を見下ろすと、川に橋がかかり、小道が見えます。あの森は、人々の心を癒していたかもしれませんね。時間があれば、歩いてみたかったです。

そして、街を歩いて、印象に残ったのは、

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木戸に彫られた模様でした。どことなく 日本の文様と似ているところもありますね。

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石積みの家は、どこも同じようなので、木戸で 個性を表現したのでしょうか?

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シンプルで いいですね。ソラーノの人々の美意識を感じます。

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もし また イタリアへいく機会があれば、もう一度 ゆっくり歩いてみたい街、ソラーノでした。

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次は、エトルリア古墳へ。ここトスカーナは、ローマ人が支配する前に エトルリア人の暮らしがありました。

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そのエトルリア人の住居跡(古墳)が 公園になり、保存されています。

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これは、お店の跡らしいです。何を売る店だったのでしょう。

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そして、これは 切通し。鎌倉にあるものより 長くて、圧巻でした。

ここだけ、涼しい風が吹き抜けて、ちょっと 異空間を歩いているような独特な雰囲気がありました。これを 切り刻んだ古代の人々の労力は すごいものですね。

ここを訪れることで、この周辺の魅力が深まったように思います。

次回は、ソバーナ、ピティリアーノへ向かいます。

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2012年11月26日 (月)

イタリア トスカーナ州 オルチャ渓谷④教会のひかり

サンタンティモ教会を後にし、モンタルチーノで お昼にしました。滞在9日目。さすがに ご飯が恋しくなり、迷わず リゾットを注文。和食ではないけど、ご飯が食べれたというだけで、なんだか ほっとしちゃいました。

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そして、世界遺産の街 ピエンツァへ。

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ペコリーノチーズの街としても 有名で、チーズ屋さんも 軒を連ねていました。写真のチーズは、くるみの葉に包まれたものです。

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法王が 建築家に作らせた街, ピエンツァ。この雄大なオルチャの風景を一望できるこの場所に、街が作りたくなるのも わかる気がします。

右手に ポルチーニのアミアータ山、そして 左手には ロバに出会ったラディコーファニも ちいさく 見えますね。

さて、観光客でにぎわうこの街を 足早に通り抜け、ほっと腰を落ち着けたのは、石垣の小道に沿って歩くこと、約15分。

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 サンティ・ヴィート・エ・モデスト教会(Pieve di Ss.vino e Modesto)でした。

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大きなマロニエの木々に抱かれるように、ひっそりと たたずむこの教会は、

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12世紀ころのロマネスクの教会です。

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オルチャの大地と同じ色をした石積みの壁に、ちいさな窓。中に入ると、

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薄暗い中に、ちいさな窓から ひかりが こぼれていました。

私は、このひかりを見て、ある人の言葉を思い出していました。

‘教会の窓のひかりを見て、私が ずっと探してきたものは、これだったんだ…と思ったのよ’。

ひと昔前、ギャラリーのオーナーの方が ヨーロッパへ旅に出かけて、聞いた話です。その時、私には それが どういう意味なのか、よくわかりませんでした。しかし、不思議なことに その言葉だけが 自分の中に残っていたのです。

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そして、今回の旅で、ちいさな街を巡り、ちいさな教会を訪ね、出会った‘ひかり’。私も このひかりが、好きになりました。

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夕暮れ。窓から 西日が入り、オルチャの大地の色が、はちみつ色に変わりました。

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夕暮れの優しいひかりに包まれた オルチャの大地の懐に 入ったように、やすらぎと静けさを味わった ひとときでした。

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2012年11月23日 (金)

イタリア トスカーナ州 オルチャ渓谷③サンタンティモ教会

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イタリアの下調べをしているときに、ロマネスク美術に 興味を持ちました。それは、ロマネスクの教会が 自然と調和し、風景に溶け込むようにして建立されていること、そして、壁に描かれたフレスコ画や 彫刻が ユーモラスで 親しみを感じるようなモチーフであったこと、などが 心魅かれた要因です。

この写真の彫刻も なんだか愉快で 親しみを感じませんか?

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そして、オルチャ渓谷を走り抜け、向かったのは…

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ワインで有名なモンタルチーノのほど近くにある サンタンティモ教会です。山間のブドウ畑と オリーブの木々に囲まれたロマネスクの教会です。

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オリーブの木々の間を通り抜け、正面入り口へ…

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切り出された石を ひとつひとつ 積み重ねている様子が よく わかりますね。

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ロマネスクの教会は 窓が小さめで 中は 薄暗いです。この暗さと 静けさが、自分の内面と向き合い、そして 神と出会う場になるのでしょうか…

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窓あかりが きれいでした。

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石を積んだだけの素朴な建物ですが、天井の曲面が美しく、そして、天井を支える柱に施された彫刻が 目を楽しませてくれます。

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            そして、

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           フレスコ画もありました。

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           隣接した部屋への入り口には、

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こんな愛らしい鳥のモチーフが彫られていましたよ。

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この入り口につづく隣接した建物(中央)が 石の丸み具合からみて、一番古そうに思えます。

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長いときを経て、古きものと 新しきものが混在しているようです。

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外壁にも 彫刻が。これは、牛のようですね。

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これも 牛かしら?昔、この辺りで 牛が飼われていたのかしらね?

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そして、これは…?えっっ、妖怪??まさかね…?

こんな風に ひとつひとつ 眺めていると、楽しい気分になってきます。

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           まわりの風景は とても のどかで…

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そして、教会と同じくらい 長い永いときを生きているのでしょうか…なんて りっぱなオリーブの古木なんでしょう。

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ゆったりとした時間を ここで過ごしました。

一千年、何百年もの 昔 巡礼で訪れた人々は ここで 何を思ったのでしょう…

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2012年11月19日 (月)

イタリア トスカーナ州 オルチャ渓谷②ロバとサフラン

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昨日、オルチャ渓谷を走っていて、気になるものがありました。なだらかな丘に、ケーキをぽこんとのせたような箇所があるのです。

聞いてみると、この上に ラディコーファニという街があり、その城の塔から、オルチャの絶景がみえるというのです。

ということで、目指すは ラディコーファニ。出発です。

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途中、トッレ タルジ(torre targi)いう塔を 見かけました。そして、遠く左手に、ラディコーファニ。

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1時間ほど 車を走らせ、ラディコーファニは 目と鼻の先というところで、こんな風景に出会いました。

仲良くしている馬2頭と、そして ロバ。その右手 奥には、城の塔が みえます。

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本当は 馬の仲間にはいりたいのか?ただ 見ているだけなのか?そこにいたいだけなのか?ロバさんの気持ちは わかりません。

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でもね、よくみると ロバさん、笑ってる。お会いできて、 とっても嬉しい。イタリアで会えたらいいな、と願っていたんです。優しげな雰囲気のロバさん、大好きです。

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そして、足元には 野生のサフランが 咲いていました。なんて 可憐な花なんでしょう。

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幸せな気分で、ラディコーファニに到着。ところが、お城の入り口に 鍵が…。近くの人に尋ねてみたら、‘キウーゾ!(CHIUSO)’と言われてしまいました。観光シーズンは、9月までで、10月からは クローズだそうです。

がっくりときて、そのまま ラディコーファニを去ってしまいました。街を歩かずに…?


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そして、サンクイリコ・ドルチャで ランチをとろう、と車を走らせていたのですが、その前に ひとつ 街がみえてきたので、寄ってみることにしました。街の名は、カスティリオーネ・ドルチャ。井戸を中心にして広がる石畳の広場がきれいです。ちょうど、お昼。お腹もすいてきたので、一周してみて、食べれそうなところがあったら、そこに入ると決めて、歩き始めました。

そしたら、一軒 あったんです。Photo_4

トラットリア イル・カセッロ。メニューを持ってきたおじさんが、丁寧に料理の説明を始めました。そして、フンギ(funghi きのこ)のページになったら、急に 早口になり、興奮したようにまくしたてるので、何を言っているのか さっぱりわからず、ただただ 唖然としてました。

すると、私の様子に気付いたおじさん。奥に入っていき、持ってきたのが…

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わぉ!!ポルチーニです!今朝、アミアータ山でとってきたというのです。興奮してたのは、きっと 見つけた時の様子を話していたからなんでしょうね。

ちょうど きのこのシーズンなので、旅の最中に ポルチーニだけは食べたいと、行く前から願っていたんです。なんて ラッキーなこと。さっそく ポルチーニを注文しました。

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まずは、ポルチーニのサラダ。生で キノコを食べるのは、初めて。口の中に広がる香り、こりこりとした食感。本当に おいしかった。

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お次は、ポルチーニのソテー。ニンニクと オリーブオイルでいためたもの。また 違う食感と風味が 食欲をそそりました。

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そして、手打ちパスタ ピチ。どれも 満足のいくおいしさでした。ジビエ料理を得意とするそうなので、肉料理もお薦めだそうです。

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お腹がいっぱいになり、カスティリオーネ・ドルチャの街を降りていきます。



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今日は、願いが 2つ叶った日。でも、肝心のラディコーファニの街を歩くのを忘れてきてしまいました。今まで、どんな小さな街でも 必ず寄ってきたのにね。

オルチャの大地から、ラディコーファニが 顔を出しています。 いつか 行くことができますように。新たな願いが ひとつ 生まれました。

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2012年11月16日 (金)

イタリア トスカーナ州 オルチャ渓谷①オルチャの風景

       世界遺産、オルチャ渓谷。

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ごろごろとした粗い土が むき出しになっています。10月のオルチャは、麦の収穫を終え、大地が  素顔を出していました。

もしかしたら…一番 シンプルで 大地のさまざまな表情がみえる時かもしれません。

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朝陽を浴びて、頬を赤らめたオルチャです。静かな朝…今日も いい天気になりそうね。

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力強い大地が 果てしなく 広がっています。

いいえ、力強さだけではないのですね。美しい陰影が オルチャの大地に 繊細さを添えています。ねっ…。

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オルチャの風景は、自然ではなく、人の手から生まれたもの。

やせた大地に 堆肥を混ぜ、長い時間をかけて開墾してきた人々。

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そして、何百年と この風景を守り、育てている人々。

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このオルチャの大地は、人の暮らしと共にあるのですね。

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光りと影のコントラスト、オルチャの大地が その時々に 表情を変えていきます。

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オルチャの大地は、空と いっしょ…。晴れの日も、雨の日も。

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今日は、雲のカーニバル。雲が パレードしています。

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おおきな雲は ゆったりと…オルチャの大地を 眺めます。

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そして、また。静けさが もどる夕暮れ。

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今日も 一日 いい日だったね。

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2012年11月12日 (月)

イタリア・トスカーナ州 ルチニャーノ~中世の面影~

イタリア滞在6日目。トスカーナの宿を後にして、向かうは モンテプルチャーノ。まっすぐ行けば、一時間 かからないほどの距離だが、途中の小さな街へ 寄り道することにした。

まずは、ルチニャーノ(Lucinyano)の旧市街へ。街歩きのはじまりは、いつも 城壁のアーチをくぐることから…

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ルチニャーノの街は、城壁に まあるく囲まれている。そして、その街の中を、渦を巻くように道が伸びる、かたつむりのような形をした街だ。

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城壁のアーチにつづく道は、店が 所々 立ち並ぶ大通り…

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上を見上げれば、空も 弧を描いている。

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一本 中に入ると、細い路地と 石造りの家並がつづき、

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そして、路地から 更に中へ登っていくと、空がひらけて 広場へ出た。ここは、街のちょうど真ん中。

左に見える建物が、コムナーレ(comunale 役場)で、インフォメーションもかねていたので、はいってみると…

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まず目に入ったのは、階段の上の天井。木彫りの柄が 美しい…

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椅子など 調度品も 重厚な作りで 年代を感じさせる。

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そして、歴史の教科書でみたような会議室。

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壁には、フレスコ画が描かれていた。中世の人々が 戦いに挑むところを描いているのだろうか…

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窓辺に飾られた旗の紋章が、椅子の背もたれや 家具にまで 掘りこまれている。

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そういえば、大通りを歩いているときに、目にしたものも、紋章だったのだ。この紋章は、きっと 街の誇りなのであろう。

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路地でみかけたふたつのアーチの名残。これも 中世の時代には、門がつき、人々を守っていた。

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この渡り廊下は、逃げ道になっていたのかもしれない…などと、中世へのロマンが 私の中で ふくらんでいった。

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そして、広場へ戻る。空が 眩しい。そのときだった。時を知らせる12時の鐘の音が 鳴り始めた。どうやら、ルチニャーノには、3つの鐘の塔があるらしい。少し時間をずらしながら、鐘が響く。それは、まるで 鐘の三重奏のようだった。

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青い空をあおぎ、気持ちのよい風を感じながら、ふりそそぐ美しい鐘の音を 体中で感じていた。なんて気持ちがいいんだろう…。

それは まるで 早春の森にこだまする小鳥のさえずりのようだった。

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中世の人々も この鐘の音を聞いていたのだろうか…などと、余韻に浸っていると、


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目の前をなんともカッコイイ車が通り過ぎていった。なんだか おかしい。現実に戻ってきたような気分だ。

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かつて、敵から身を守るために築かれた街は、時代が変わっても、こうして人々に守られて、ここにある。そして、今の人々の静かな暮らしを 受け止めている。

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そして、時は流れ、中世の面影を残しつつ、趣のある街並みへと なっていった。

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旧市街を出て、高台から 街を眺めた。鐘の塔が、1,2,3…と3つみえる。中世の面影を強く残すルチニャーノ。美しい街だった。この景色を見ながら、ふと 思い出した。

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大通りに面したバールの壁に、街の絵が描かれたいたことを。この街は、きっと 人々に愛されている…そう 思った。

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2012年11月 6日 (火)

イタリア トスカーナ州 コルトーナ②美しい朝

 

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コルトーナの宿、B&B カーサ ヴェラ ヴィスタで迎えた朝の風景です。

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        イタリアで、夜が明けはじめるのは、6時半頃。

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      そういえば、昨夜 日本では、中秋の名月でしたね。

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          そして、 静かに 太陽が のぼり始め…

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         美しい風景が 浮かび上がりました。

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          暖かな やさしい 朝のひかり…

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  霧のベールにつつまれた しずかな朝…                                          ボンジョールノ!Bonjorno!

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遠くに アミアータ山がみえますね。今日は、この山が もっと近くに見える、オルチャ渓谷の方へ向かう予定です。

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      まずは、朝食をいただきましょう。

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こちらは、ダンテくん。ご飯を食べていると、いつも 足元に来ていたね。

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2012年11月 2日 (金)

イタリア・トスカーナ州 コルトーナ① 3つのグラッツィエ

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アンギアーリ 4日目の朝は、霧がかかり、幻想的な風景が 私達を見送ってくれた。親切にしてもらったスーパーの店員さんに 最後にお礼の挨拶をと思っていたが、あいにく 日曜日で スーパーは閉まっていた。残念。

昨日、車の練習をしたおかげで、何の心配もなく 目的地 コルトーナへと 出発。たばこ畑や、煙があがるたばこ農家の家々を眺めながら、アンギアーリを走りぬけ、車は 山道に入っていった。広葉樹の森と沢がみえる気持ちのいい道で、休日を楽しむサイクリングの人々と 時々すれ違った。

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峠を越えると、麓にある小さな集落が ぽつんぽつんとみえ始め、峠を降りたところで、割と大きな街がみえてきた。

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地図で街の名前を確認する。カスティリオーン フィオレンティーノ(Castigilion fiorentino)。街の近くに着いたときに、ちょうど 11時で 教会の鐘が鳴り響いた。その鐘の音に誘われ、街に立ち寄ることにした。

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旧市街の中心に 一本の道が まっすぐ伸びている。通り沿いのタッバッキ(tabakki、たばこ屋さん)で、絵葉書を買い、‘この教会へ行きたいのだけど’と、指差した。タバコ屋のおじさんは、事細かに 説明してくれたのだが、私にわかったのは、初めに 右に曲がり、次に左ということだけだった。

とりあえず‘プリマディ デストラ、エ ポイ シニストラ(Prima di destora,e poi sinisutra)’と ジェスチャーをいれながら 2度 確認し、店を後にした。だいたいの方向がわかれば、大きい教会なので 見つかるだろう…

歩いてすぐに、一本目の曲がり角にさしかかる。足を止め、さて 曲がろうかと 考え、ふと後ろを向くと、タバコ屋のおじさんが 店の前に出ていて、まっすぐ行けと、指図している。

驚きと喜びで、声を出して笑いながら、2本目の曲がり角へ。すぐさま、後ろを振り返る。‘まだまだ まっすぐ行け’と おじさんの合図。

そして、3本目。‘ここで 曲がれ’。楽しいことが終わってしまうことに寂しさを感じながら、おじさんに 手を振って 右に曲がった。

親切なおじさんに、ありがとう。これが ひとつめのグラッツィエ(grazie ありがとう)。

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              そして、コルトーナへと向かう。まずは、眺めのいいリストランテで、昼食をとった。

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まずは、前菜の盛り合わせ。ハムなど肉類が多く、ボリュームのある一品。

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肉詰めのラビオリも クリームソースで 食べごたえがある。ふたりで食べても、少し多いくらいのセレクトだった。

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コルトーナは アメリカとオーストラリアのひとに人気のスポットだそうで、観光客であふれかえっていた。

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お土産やさんも いっぱい。

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猫も いっぱい。 歩いていて、なんだか 落ち着かないので、予定変更。郊外の教会へ行くことにした。

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行きに寄った街でも思ったのだが、おおきな教会は 近くで見るより、遠くから眺めた方が美しく思えた。

ここで、雨が降ってきたので、宿へ向かうことにし、来た道を戻るのではなく、そのまま進んでいった。道は 下っていくが、細い山道になっていった。車が 一台やっと通れるくらいの細さで、延々と オリーブ畑がつづいている。

 このまま進んでいいのか、心細くなりかけたとき、オリーブ畑で 農作業をしているおじさんに出会った。なぜか この時、‘助かった’と思う。そして、慌てて 聞いた。

‘クエスト ストラーダ ピュ グランデ?(Qusto strada piu grande)’この道は、広い道に出るの…と聞きたかったのだが、果たして このイタリア語で良かったのか、わからない。でも、寛容なおじさんは、‘ノッ ピッコロ No piccolo’と 答えてくれた。このまま 行ってもだめらしい。そこで、引き返すことにした。

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道をさまよったおかげで、道端に咲く原種のシクラメンに出会うこともできた。寛容なおじさんに出会えたことに 感謝。これが 2つ目のグラッイエ。

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そして、宿へと向かう。田園風景の中を走ること、30分。ナビのガイドは 終了してしまったが、それらしき 建物は見当たらない。ちょうど、近くで 立ち話をしている人がいたので、道を聞いてみる。

そうしたら、ひとりの人が、車で案内するから、付いて来るようにと言ってくれた。また、親切なひとに出会え、迷うことなく、すぐに宿につくことができた。


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旅先で、人の情に触れることほど、嬉しいことはない。3つのグラッツィエに出会えた なんともよき日でありました。

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