イタリア オルチャ渓谷④

2012年12月 5日 (水)

イタリア トスカーナ州 オルチャ渓谷⑤モンテプルチャーノのアグリツーリズモ

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キアーナ渓谷を望み、また オルチャ渓谷の玄関口でもあるモンテプルチャーノ。

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毎週木曜は、メルカートが開かれます。

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私たちは、オルチャ 滞在中、このモンテプルチャーノのアグリツーリズモに 宿をとりました。ガイドをしていただいた いのうえさんのご推薦の宿です。

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街から、車で 約5分ほどのオリーブ畑に囲まれたアグリです。離れになっていて、部屋数は、3室。朝食は、ここのコモンスペースで 他の宿泊者と いっしょにいただきます。

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高台の庭からの眺めです。朝陽を みることができました。

1泊2食付で、夕食は 母屋で いただきました。

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ルチアさんお手製のトスカーナ家庭料理と自家製のワインを 毎晩 ごちそうになりました。これは、インゲン豆と 肉団子のようなソーセージの煮込み料理。

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                手打ちパスタ

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         これは、ニョッキ。もっちりして おいしかったです。

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そして、こちらは、ビスコッティ。甘いワインにつけて いただきました。

どれも、素朴な家庭料理。ルチアさんの家族といっしょにいただくので、家にお招きされたような気分で、楽しい夕食となりました。ごちそうは 少なめによそってくれるので、その時のお腹の具合に合わせて、無理せず食べれるのも、よかったです。

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また、今回は 日本の2家族の方と 同席だったので、旅の情報交換などもでき、日本語での会話で 話が弾みました。

ここモンテプルチャーノ界隈は、おいしいものがあるところだそうで、市場には 回らないワイン、キアーナ牛、そして チンタセネーゼ豚など 絶品だそうです。

残念ながら、今回の旅では、街を歩き、美しい風景を眺めるだけで、もう 胸が いっぱいで、欲が 食まで いたりませんでした。

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さて、翌日、話に聞いた、モンテフォロニコ(Montefollonico)という小さな街に寄ってみました。朝一番に行ったので、清掃員のかたが 掃除をされていました。公園のトイレも、街中も きれいになっていたのは、この方のおかげですね。

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あちこちの家の窓辺に、お花が きれいに 飾られていました。この街には、一押しのリストランテもあるそうです。いつか 行ってみたいです。

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そして、街のはずれに、ちいさな教会があり、ここから モンテプルチャーノが 一望できます。

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ちょうど キアーナ渓谷に 雲海がかかり、雲の上に モンテプルチャーノの街が浮いているように見え、神秘的でした。

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楽しかったオルチャとも、今日 お別れしなければなりません。しみじみと この風景を眺め、少し 後ろ髪をひかれる思いで 車をレンタルしたアレッツオへ戻ります。(オルチャ渓谷滞在  10月1日~10月5日)

 

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2012年11月26日 (月)

イタリア トスカーナ州 オルチャ渓谷④教会のひかり

サンタンティモ教会を後にし、モンタルチーノで お昼にしました。滞在9日目。さすがに ご飯が恋しくなり、迷わず リゾットを注文。和食ではないけど、ご飯が食べれたというだけで、なんだか ほっとしちゃいました。

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そして、世界遺産の街 ピエンツァへ。

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ペコリーノチーズの街としても 有名で、チーズ屋さんも 軒を連ねていました。写真のチーズは、くるみの葉に包まれたものです。

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法王が 建築家に作らせた街, ピエンツァ。この雄大なオルチャの風景を一望できるこの場所に、街が作りたくなるのも わかる気がします。

右手に ポルチーニのアミアータ山、そして 左手には ロバに出会ったラディコーファニも ちいさく 見えますね。

さて、観光客でにぎわうこの街を 足早に通り抜け、ほっと腰を落ち着けたのは、石垣の小道に沿って歩くこと、約15分。

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 サンティ・ヴィート・エ・モデスト教会(Pieve di Ss.vino e Modesto)でした。

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大きなマロニエの木々に抱かれるように、ひっそりと たたずむこの教会は、

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12世紀ころのロマネスクの教会です。

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オルチャの大地と同じ色をした石積みの壁に、ちいさな窓。中に入ると、

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薄暗い中に、ちいさな窓から ひかりが こぼれていました。

私は、このひかりを見て、ある人の言葉を思い出していました。

‘教会の窓のひかりを見て、私が ずっと探してきたものは、これだったんだ…と思ったのよ’。

ひと昔前、ギャラリーのオーナーの方が ヨーロッパへ旅に出かけて、聞いた話です。その時、私には それが どういう意味なのか、よくわかりませんでした。しかし、不思議なことに その言葉だけが 自分の中に残っていたのです。

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そして、今回の旅で、ちいさな街を巡り、ちいさな教会を訪ね、出会った‘ひかり’。私も このひかりが、好きになりました。

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夕暮れ。窓から 西日が入り、オルチャの大地の色が、はちみつ色に変わりました。

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夕暮れの優しいひかりに包まれた オルチャの大地の懐に 入ったように、やすらぎと静けさを味わった ひとときでした。

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2012年11月23日 (金)

イタリア トスカーナ州 オルチャ渓谷③サンタンティモ教会

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イタリアの下調べをしているときに、ロマネスク美術に 興味を持ちました。それは、ロマネスクの教会が 自然と調和し、風景に溶け込むようにして建立されていること、そして、壁に描かれたフレスコ画や 彫刻が ユーモラスで 親しみを感じるようなモチーフであったこと、などが 心魅かれた要因です。

この写真の彫刻も なんだか愉快で 親しみを感じませんか?

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そして、オルチャ渓谷を走り抜け、向かったのは…

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ワインで有名なモンタルチーノのほど近くにある サンタンティモ教会です。山間のブドウ畑と オリーブの木々に囲まれたロマネスクの教会です。

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オリーブの木々の間を通り抜け、正面入り口へ…

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切り出された石を ひとつひとつ 積み重ねている様子が よく わかりますね。

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ロマネスクの教会は 窓が小さめで 中は 薄暗いです。この暗さと 静けさが、自分の内面と向き合い、そして 神と出会う場になるのでしょうか…

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窓あかりが きれいでした。

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石を積んだだけの素朴な建物ですが、天井の曲面が美しく、そして、天井を支える柱に施された彫刻が 目を楽しませてくれます。

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            そして、

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           フレスコ画もありました。

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           隣接した部屋への入り口には、

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こんな愛らしい鳥のモチーフが彫られていましたよ。

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この入り口につづく隣接した建物(中央)が 石の丸み具合からみて、一番古そうに思えます。

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長いときを経て、古きものと 新しきものが混在しているようです。

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外壁にも 彫刻が。これは、牛のようですね。

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これも 牛かしら?昔、この辺りで 牛が飼われていたのかしらね?

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そして、これは…?えっっ、妖怪??まさかね…?

こんな風に ひとつひとつ 眺めていると、楽しい気分になってきます。

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           まわりの風景は とても のどかで…

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そして、教会と同じくらい 長い永いときを生きているのでしょうか…なんて りっぱなオリーブの古木なんでしょう。

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ゆったりとした時間を ここで過ごしました。

一千年、何百年もの 昔 巡礼で訪れた人々は ここで 何を思ったのでしょう…

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2012年11月19日 (月)

イタリア トスカーナ州 オルチャ渓谷②ロバとサフラン

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昨日、オルチャ渓谷を走っていて、気になるものがありました。なだらかな丘に、ケーキをぽこんとのせたような箇所があるのです。

聞いてみると、この上に ラディコーファニという街があり、その城の塔から、オルチャの絶景がみえるというのです。

ということで、目指すは ラディコーファニ。出発です。

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途中、トッレ タルジ(torre targi)いう塔を 見かけました。そして、遠く左手に、ラディコーファニ。

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1時間ほど 車を走らせ、ラディコーファニは 目と鼻の先というところで、こんな風景に出会いました。

仲良くしている馬2頭と、そして ロバ。その右手 奥には、城の塔が みえます。

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本当は 馬の仲間にはいりたいのか?ただ 見ているだけなのか?そこにいたいだけなのか?ロバさんの気持ちは わかりません。

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でもね、よくみると ロバさん、笑ってる。お会いできて、 とっても嬉しい。イタリアで会えたらいいな、と願っていたんです。優しげな雰囲気のロバさん、大好きです。

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そして、足元には 野生のサフランが 咲いていました。なんて 可憐な花なんでしょう。

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幸せな気分で、ラディコーファニに到着。ところが、お城の入り口に 鍵が…。近くの人に尋ねてみたら、‘キウーゾ!(CHIUSO)’と言われてしまいました。観光シーズンは、9月までで、10月からは クローズだそうです。

がっくりときて、そのまま ラディコーファニを去ってしまいました。街を歩かずに…?


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そして、サンクイリコ・ドルチャで ランチをとろう、と車を走らせていたのですが、その前に ひとつ 街がみえてきたので、寄ってみることにしました。街の名は、カスティリオーネ・ドルチャ。井戸を中心にして広がる石畳の広場がきれいです。ちょうど、お昼。お腹もすいてきたので、一周してみて、食べれそうなところがあったら、そこに入ると決めて、歩き始めました。

そしたら、一軒 あったんです。Photo_4

トラットリア イル・カセッロ。メニューを持ってきたおじさんが、丁寧に料理の説明を始めました。そして、フンギ(funghi きのこ)のページになったら、急に 早口になり、興奮したようにまくしたてるので、何を言っているのか さっぱりわからず、ただただ 唖然としてました。

すると、私の様子に気付いたおじさん。奥に入っていき、持ってきたのが…

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わぉ!!ポルチーニです!今朝、アミアータ山でとってきたというのです。興奮してたのは、きっと 見つけた時の様子を話していたからなんでしょうね。

ちょうど きのこのシーズンなので、旅の最中に ポルチーニだけは食べたいと、行く前から願っていたんです。なんて ラッキーなこと。さっそく ポルチーニを注文しました。

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まずは、ポルチーニのサラダ。生で キノコを食べるのは、初めて。口の中に広がる香り、こりこりとした食感。本当に おいしかった。

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お次は、ポルチーニのソテー。ニンニクと オリーブオイルでいためたもの。また 違う食感と風味が 食欲をそそりました。

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そして、手打ちパスタ ピチ。どれも 満足のいくおいしさでした。ジビエ料理を得意とするそうなので、肉料理もお薦めだそうです。

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お腹がいっぱいになり、カスティリオーネ・ドルチャの街を降りていきます。



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今日は、願いが 2つ叶った日。でも、肝心のラディコーファニの街を歩くのを忘れてきてしまいました。今まで、どんな小さな街でも 必ず寄ってきたのにね。

オルチャの大地から、ラディコーファニが 顔を出しています。 いつか 行くことができますように。新たな願いが ひとつ 生まれました。

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2012年11月16日 (金)

イタリア トスカーナ州 オルチャ渓谷①オルチャの風景

       世界遺産、オルチャ渓谷。

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ごろごろとした粗い土が むき出しになっています。10月のオルチャは、麦の収穫を終え、大地が  素顔を出していました。

もしかしたら…一番 シンプルで 大地のさまざまな表情がみえる時かもしれません。

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朝陽を浴びて、頬を赤らめたオルチャです。静かな朝…今日も いい天気になりそうね。

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力強い大地が 果てしなく 広がっています。

いいえ、力強さだけではないのですね。美しい陰影が オルチャの大地に 繊細さを添えています。ねっ…。

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オルチャの風景は、自然ではなく、人の手から生まれたもの。

やせた大地に 堆肥を混ぜ、長い時間をかけて開墾してきた人々。

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そして、何百年と この風景を守り、育てている人々。

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このオルチャの大地は、人の暮らしと共にあるのですね。

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光りと影のコントラスト、オルチャの大地が その時々に 表情を変えていきます。

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オルチャの大地は、空と いっしょ…。晴れの日も、雨の日も。

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今日は、雲のカーニバル。雲が パレードしています。

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おおきな雲は ゆったりと…オルチャの大地を 眺めます。

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そして、また。静けさが もどる夕暮れ。

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今日も 一日 いい日だったね。

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