木のある暮らし~家具~

2013年12月13日 (金)

てすり

以前に 家具を納めさせていただいたお施主様から てすりのご注文を受け、先日 納めてきました。

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ちいさな手の方でも、軽くにぎれるほどの大きさにしてあります。

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              デザインは、シンプルに 、

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     家の雰囲気に 寄り添うような ‘てすり‘です。

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そして、さりげなく ひと様を支えていってくれることでしょう。

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2013年5月12日 (日)

お仏壇 2.納品

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庭先のジュンベリーが 満開を迎えた4月の終わり。お仏壇の納品への準備が整い、

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隣町の赤帽の堀さんに 搬送をお願いしました。とても気さくな方で、快く搬入も手伝ってくれました。(お世話になりました)

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そして、半分の荷物を積み込んで、我々も 片道7時間の福島へ。 向かうは、伊達市   曹洞宗 仙林寺

道中、桜と雑木林の芽吹きが美しい 里山の風景を楽しみながらの長旅になりました。

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まずは、ご住職さんの力もお借りして、男衆4人で お仏壇の外枠になる本体をかつぎ、指定の場所に入れます。

一応、打ち合わせの時に 寸法は測ってありますが、実際 うまく入るか否か、この作業が終わるまで、気持ちは落ち着きません。

今回も いい具合に入り、ようやく安堵しました。

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次に、つけ柱を立て、最後に、建具・引き出しを入れれば、完成です。

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いかがでしょうか…。(右側がお仏壇 左側は飾り棚収納 左上はエアコンをガラリで隠しています)

拭き漆で仕上げた木目が きれいですね。数年後、時が経つにつれ、生地の黄色(ウルシの木)が出てきて黄金色のように‥ 。 これもまた、拭き漆の楽しみのひとつです。

右側の折れ戸を開けると、

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ご本尊に お目にかかれます。

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アクセントにもなっている黒いラインは、黒漆です。

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丹精込めて作ったものの 晴れ姿をみれることは、この上ない喜びです。これから、このお仏壇は、どれくらいの時を 仙林寺さんと共に過ごしていくのでしょう…。

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このような仕事を 依頼してくださったご住職様と、いつも 手料理でおもてなししてくださる奥様に 感謝の意を込めて。

ありがとうございました。

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また、いつか お会いできる日を楽しみにしております。

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2013年5月11日 (土)

お仏壇 1・つくる

お仏壇作製のご依頼を お電話でいただいたのは、昨年の夏のおわりの頃でした。

それから、構想をねり、打ち合わせに 現場の福島まで 出かけたのは、昨年の暮れ。

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そして、新しい年を迎え、作製にとりかかり始めました。まずは、お仏壇になる木材を準備します。

何を作るのにも、はじまりは ここから。

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そのまんまの材木。大きくて、力強さは感じますが、このままでは、決して 美しいとは言えません。

この木材に、惜しみなく手をかけ 磨いていくと、木が持っている本来の美しさが現れます。

そして、そこから、 ~うつくしきものとして、かたち~にしていくのが 家具やの仕事です。

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まずは、木材を 刻んでいきます。

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木の色が現れました。これは、漆の木。色鮮やかな黄色がきれいですね。

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しかし、漆は 人によってかぶれます。ろばの主人も 漆には弱く、作業中、肌がでているところは すべて 赤く腫れ、ただれました。仕方のないことですけど…ね。

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こちらは、栗の木。今回のお仏壇では、漆と栗の2種類の木を使いました。

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大きな材木が 寸法通りに刻まれした。そして、念入りに サンダーをかけ、滑らかな肌触りになっていきます。この作業が 長いのですけどね。

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これは、建具(引き戸や扉)の部材です。ほぞ(左)、ほぞ穴(右)も ひとつひとつ、手作業で 作られていきます。

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組み立てに入りました。ここまでくれば、山頂がみえてきた7合目くらいでしょうか。

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それでも、気は抜けません。あくまでも、慎重に

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               丁寧に、

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               正確に。

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そして、3月の半ば、ようやく かたちになりました。生地ができあがると、言います。

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できたものたちを 箱につめ、つつみ、

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仕上げの塗装に、軽トラ3台で、大移動。

漆作家の菅原利彦さんの うるし工房然(高遠在住)に 漆を塗ってもらいます。菅原さんも この引っ越しに 車でかけつけてくれました。(お世話にまりました。Thanks)。

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ここは、菅原さんの工房。箱もので いっぱいになってしまいました。一体、どのようにして塗ったのでしょうね。

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実際に塗っているところをみることはできませんでしたが、作業中の写真を送ってもらいました。仕上がりが楽しみです。

そして、4月の半ば過ぎ、仕上がったと 連絡が入り、

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またもや、軽トラ3台での 大移動。

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鉄作家の河原崎 貴志さんにお願いしていた 鉄の取っ手も完成し、

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4日後の納品に向けて、仕上げに ラストスパート。完成したお仏壇は、次回に紹介します。

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2013年2月 2日 (土)

京都へ   その2.家具やの仕事

京都の町屋の改築に伴い、今回 キッチンと洗面所の収納棚を納品しました。

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こちらは、洗面所。下にキャビネットが入り、外側の開き戸がついたところです。

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次に 天板と開き戸の間に 幕板を取り付けます。

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ところが、うまく入りません。天板が微妙に弧を描き、中央部が やや下がり気味のようです。

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端と中央で どのくらいの誤差があるか、確認します。そして、次に取り出したものは、

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           数字の書かれた板。これは、12。

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こちらは、16と 16.5? さて、どのように使われると思いますか?

この板を天板の下に挟み込むことで、天板が持ち上がり、水平になるのです。 今回は、16ミリのもので ほぼ平らになりました。

(この説明でおわかりになりましたか?ちょっと 心配)

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後の微妙な調節は、かんなで行います。

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               きれいに 入りました。

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         最後に、引き出しを入れ、

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完成です。材は、水に強い栗です。

こうして、町屋の家の仲間入り。古きものたちと共に、幾久しく 可愛がられますように。

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2011年9月29日 (木)

一期一会

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今週は、秋晴れのいい天気が 続きましたね。こちらは、朝晩 冷え込むようになり、ご飯を食べるときにだけ ストーブをつけるようになりました。黄金色に染まっていた田んぼは、どこも 稲刈りが終わり、秋の深まりを感じます。いつの間にか、日も短くなりましたね。

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我が家の庭も 花が少なくなりましたが、こんな小さな花が咲いているのをみつけました。今年の春に植えた”クコ”の花です。クコの花って、紫色なんですね。初めて見ました。実がなるでしょうか?楽しみです。

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そして、シュウメイギク。背丈が低く、地を這うように咲いているので、その姿が 可愛らしく、返って 目を引きます。

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毎年、9月の後半になると、中津川にある”すや”という和菓子屋さんから 栗むし羊羹が届きます。我が家で 唯一のおとりよせです。栗が ごろんと そのまんまはいっていて、口の中に 素朴な栗の味が ふわぁ~と広がります。あんこは 栗の味をひきたてるように 甘さ控えめ。我が家の”秋のおたのしみ”です。

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中津川といえば、このベンチを納品したところです。展示会へ いらしてくださったお客様でした。

4歳のときに 藤の椅子が気に入って、泣いて 親にせがんだそうです。それから、椅子好きが始まったと 楽しそうに話をきかせてくれました。そして、”このベンチを 人生 最後の椅子にするよ”と おしゃってくださいました。 ”ばあさんと いっしょに テレビをみるときに使うよ”とも…。

あれから、数年、お元気でいらっしゃいますか?家具は 人と出会い、人の暮らしの中で生きていきます。一期一会ですね。

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2011年9月 9日 (金)

秋の風 工房の風

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朝晩、ひんやりと冷たい秋の風が 吹くようになりました。

秋の風を ほほに感じながら、プロフィール用の写真を撮影。10月に 名古屋の松坂屋で 椅子の展示会が開催され、出品する予定です。

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そして、今日は トラック一台分の木材が届きました。すべて 国産材です。

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今回 届いた木材の中に 桜があります。左側に積まれたものから右端まで 全部あわせて、桜の木 一本分です。どんな 家具に生まれ変わるでしょう?

しかし、この一枚板、想像以上に 重たいんですよ。持ち上げるだけでも 重労働です。

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今月23日 プレオープン予定のショールームに向けて、今 キッチンを作成中です。その他、家具も 置かれます。我工房のオリジナル。デザイン、機能性など、いろいろ 工夫を凝らしています。

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工場には 山積みの板張り。これらが 家具になっていきます。納期まで 後一週間。工房では、嵐のような緊迫した風が吹きそうです。

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2011年9月 2日 (金)

長い箱もの 2つ

ここで 長い箱ものを 2つ 納品しました。まずは、これ。

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長いでしょう。1m60cmもあります。何を入れる箱だと 思いますか?

それは、とある夏の日のことでした。お得意様からのお電話。「すごいものを 庭先で拾った」と言うのです。そのすごいものとは、”へびの抜け殻”でした。1m60cmもする長いへびの抜け殻が どこも破けず、きれいに脱いであったというのです。

その抜け殻を入れる箱をつくってほしいというご依頼でした。なんだかのんきで こういうのいいですよね。少年のように 声を弾ませる話に こちらも 楽しくなりました。

そして、できたのが この長い箱です。今回は 送ったので、まだ その抜け殻をみていないのですが、そのうち この箱に入った様子を見に行きたいと思っています。

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そして、2つめが こちら。また 別のお客様。大切なある全集専用の本箱です。

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鉄の作家さんとのコラボレーション。

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高遠在住の河原崎 貴さんです。個展を メインに活動しています。

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これは 以前に 納めたものです。お茶をしているときに ちょうど 向かいの部屋の この座卓が ふと目に入り、”きれいだな”って、心が動きました。そこで、写真を 一枚。

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今回の2つの長い箱もの。中にいれるものは それぞれですが、どちらも お客様の夢から生まれたものです。

その夢を かたちにできたこと 幸せに思います。

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2011年2月 4日 (金)

立春

今日は 立春。2月に入って、暖かい日がつづいているので、気持ち的にも 春めいています。そこで、家の中にも 春らしきものを飾りました。

まずは、これ。Photo

おひなさまです。松本の民芸店で 出会いました。山形は 米沢の土人形で、さがみ人形といいます。 色鮮やかなので、部屋の雰囲気を 明るくしてくれます。

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漆のチェストに飾りました。 この黄色は 塗ったものではなく、漆の木のナチュラルカラーです。黄色だけど、自然なやさしい色ですよね。部屋に置くと、ひとつのアクセントになると思います。 おひなさまにも あってるでしょう…? 桃の花でも 飾ると、もっと 春らしくなりそうですね。

そして、お次は これです。

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梅の花の蓋物を 土壁の飾り棚に 置きました。土もの同士、雰囲気が ぴったりです。 ある作家さんのものなのですが、申し訳ないことに 名前を忘れてしまいました。ごめんなさい。大切に使っていますよ。

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ふたを開けると、ご覧のとおり。こんぺい糖を いれました。

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信州では、4月に入ると 梅も 椿も 桜も ほぼ いっぺんに うわっと咲くんです。 初めて 信州で 春を迎えたときは、その様子に 驚きました。

私としては、2月に 梅が咲き、3月に 桃と白木蓮、そして 4月 フィナーレで 桜…と、すこしづつ 春になっていく様をみていくのが 好きだったんですけど。

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だから、私の中では 今でも 梅は 2月の花なんです。

飾り棚に 梅が 一輪 咲いたみたいで 素敵でしょう?… そう思っているのは、私だけかもしれませんね。

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2011年1月23日 (日)

ジュピターという名のテーブル

我工房では、仕事の合間を縫って、我が家でも 暮らしの中の家具を作り、使い心地を試すようにしています。

昨年の夏、テーブルを新調することになりました。無垢の家具というと、重厚で重いというイメージがありますが、今回は できるだけ 軽くて 持ち運びのしやすいものというところに 重点を置いて作りました。

ところが、使っているうちに 不具合が出て、ここで 足を作り直すことにしました。天板に対して、足が細すぎたようです。

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前のスマートな足も 繊細な感じでよかったのですが、重厚感のある足に代わり、それだけで部屋の雰囲気が変わったことに 気づきました。

P1110868           直径115センチ。大人が 余裕で 6人 囲めます。

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この天板の木目が、上からみると ‘木星’みたいで、‘ジュピター’と呼んでいます。何の木か尋ねたら、山桜だと 返ってきて、驚きました。

私の中では、山桜は 紅い木というイメージが定着していたからです。一方、この写真だとわかりにくいのですが、ジュピターは 全体に 黄色味がかっており、山桜の印象が 変わることになりました。

Syokkidana_2  これは、家の食器棚です。山桜というと このあかっぽい色が頭にありました。同じ種類の木でも、それぞれ 個性があり、木目も 色合いも違うと いうことですね。

ですから、無垢の木を使うということは、一本の木に出会うということでも あるのでしょうね。

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そして、これが 以前 使っていた山桜のテーブルです。

改めて眺めると、傷やシミもあるけれど、それを 含めて、いい味がでてきているなぁ…と、気づきました。ここに 私たちと共に歩んできた7年という月日が 刻まれていると思うと、私たちの都合で 新しいテーブルをつくったことに ためらいを感じてしまいました。

この古いテーブルも使いながら、新しいテーブルにも これからの時が刻まれていくことを心に思いながら、大切に 使っていかないとね。

家具に ご興味のある方は、我工房のホームページも ぜひ ご覧ください。

家具工房 一木(いちもく) http://homepage3.nifty.com/ichimoku/

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2010年12月 1日 (水)

桜の木、椅子になる

Sakurasaku_2

晩秋のある日のこと、材木屋さんから 桜の木が届きました。

椅子になるために やってきた桜の木です。

それでは、椅子になっていく過程を 簡単ですが

ご紹介しましょう。 

1.桜の木、積み木になる~木取り と 木作り~

   D_2                    大きな板が 切られ

A_2                         切られ

C_2                      また 切られ

E                       そして 削られ

F                   積み木のように 整いました

2.かたちにする~墨つけ と ほぞの加工~

G       1の板に 椅子のかたちを 書き込み(墨つけ)、切っていきます

K                     …切っていきます…

J                細かいところは のみで…

H                 かたち(ほぞ)に なってきましたね

Viisi                      ほぞ穴を つくります

T                   できてきました…

3.かたちを つくる

 

L_2                削って かたちを 整えます

U                 丸みを つけていきます。そうすると…                 

R                やわらかい表情に なってくるでしょう

O                      そろって きましたね

Tre                  はい、 せいぞろい

Kumitate_3                                    さあ、 組み立てましょう

P1110247                  椅子らしく なってきました

4.座面をつくる

Photo_3                                   5枚の板を 張り合わせます

Tinnque_2               さあ、座面のかたちに切っていきましょう

Diech_2                また 丸みをつけていきますよ

Nouve_2                お尻が フィットするように 削ります

Sette_2             仕上げに、サンダーをかけ、すべすべにします

5.オイルを塗る

Otto_2木にオイルを塗ると、木が 雨にぬれたような色になるので、オイルを塗った木を ぬれ色というそうです。桜の木は、赤み帯びた色になります。桜の花が咲く頃に 小枝を煮込んで草木染をすると 桜色に染まるように、桜には 赤い色素があるんですね。

さあ、これで 終了です。

6.完成

Kakusi_2 いくつもの工程を経て、たくさんの手間と 気持ちを込めて、作られた桜の椅子です。

Ykusi_3                    この曲線美、いいでしょう…? 

Kolme             

     ちょっと お掛けになりませんか? ひだまりの中で、のんびりしましょう…。

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